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CBDアイソレートパウダーの輸入について徹底解説します!

2021年10月28日

CBD原料のイメージ

今回の記事はCBDオイル・アイソレートパウダー原料の輸入・個人輸入に関して解説していきます!

税関で止められた!輸入代行して欲しい等、これ関係の質問が多いので、本記事でできるだけ詳細にご説明いたします。

たまに個人の方でCBD製品を輸入したのですが、税関でひっかっかてしまい・・・、と相談を受ける事がありますが、最近は税関も厳しくなっていて審査は非常に困難なので、少額ならあきらめましょう。

大麻由来の製品を輸入する場合すべて同じ手続きが必要になります、例えばCBN・CBGなんてのも一緒の方法となります。

 

正直、輸入は簡単ではありません、個人レベルでは正規に輸入するのは困難でしょう、法人レベルでもCBDに関する知識・輸入に関する知識・英語レベル・書類作成等のスキルが必要であり、輸入難度はSクラスです。

いきなり脅かしてすみません、しかし、シンプルにCBDオイル(製品)を作って販売したいという方が、CBD輸入許可の魔宮に迷い込むのは、かしこい選択とは言えません。

金銭面のメリットを先に言うと、昔と違い今はCBD原料の代行価格も安くなってきています。

CBD1キロの相場は1グラムあたり、400円から700円の間です。

最近では100g単位が最小ロットという業者もあり、それでも、1グラムあたり800~1,500円くらいで購入できます、CBDを直輸入してもグラムあたり数百円しか変わらないので、CBDを年間数キロ~数十キロ単位で購入しないのであれば、金銭面のメリットはないでしょう。

生産国はアメリカ産・ヨーロッパ産・中国産に分かれます、CBDのアイソレートパウダーは大麻を抽出して製造するので、農薬や重金属等の処理がきちんと行われていないといけません、その為、メーカーや原産国はくれぐれも慎重に選びましょう。

単純にCBD製品を販売したいので原料を輸入したいという方であれば、スタートはCBDアイソレートパウダーを国内で購入した方がてっとり早いです。

小売りとは別にサイバーリーフでも業販を行っていますので、ご希望の方はメール下さい。

CBD原料の写真です。

サイバーリーフCBD原料一覧のリンク

 

さて、最後は広告みたいになりましたが・・・、それでも、CBDを輸入したいという方は、下の記事を読んでいきましょう!

魔宮に入る準備はいいですか?

それでは早速はじめましょう!!

目次:CBDアイソレートパウダーの輸入方法?

  • ① CBD製品の輸入の障壁
  • ② 輸入に関するステップ
  • ③ 輸入に関する詳細な説明
  • ④ 関税でストップ(違法成分が見つかった場合)
  • ⑤ まとめ

 

CBDアイソレートパウダー(製品)の輸入の障壁

海外からCBDを輸入する為にはいくつかのルールがあります、これは、個人輸入の場合でも法人輸入の場合でも同様の手続きが必要です。

結論から言うと、まぁ大変です、これまで色々な製品を輸入してきた専門家の私でもうんざりするほどです。

なぜ、そんなに面倒かというと、CBDは基本、大麻由来なので(化学合成されたCBDもあります)色々ときまりやルールがあり、そろえなくてはならない書類も多くあります。

さらにその書類を各機関が厳格に精査します、しかも、まだ新しい製品なので情報もなければルール化もされていません。

特に書類提出の最初の難関である「関東信越厚生局麻薬取締部」への許可が大変です。

たまに、個人の方で書類提出等を行わず問題なく通関できたと話を聞きますが、それは、たまたま通関のチェックが見過ごされたに過ぎません、最悪の場合、大麻取締法違反で逮捕されますのでご注意下さい。

海外のCBD製品を個人輸入した場合、違法成分であるTHCが含まれている可能性が高く、それを知らずに製品を持ち運んでいると職質されて逮捕なんて流れはよく聞く話です。

話が脱線しました、なぜ「関東信越厚生局麻薬取締部」への許可が困難かと言うと、当機関には、あまりやる気がありません(あくまで私の意見です)

あたりまえの話です、大麻を取り締まるのが麻薬取締部の仕事ですから、いくら合法のCBDとはいえ、できる事なら許可したくないというのが本音でしょう。

ひとつ誤解のないように言っておきます、現場(CBDの許可担当)で働いている麻薬取締部の方は、頑張っています。

ただ、関東信越厚生局麻薬取締部がCBDの輸入に関する業務に人員等のリソースを積極的に割いていないと思います、これまで何回も輸入して感じる率直な感想です。

2021年現在、正しい書類を提出して許可がおりるのは「2~3か月後」です、またメールの返信には3~7日はかかる事が多いです。

例を出してみましょう

麻薬取締部 「こちらの書類を修正して下さい」

私「修正しました、確認してください」

麻薬取締部「こちらの文書はどういう意味ですか?」

私「●×という意味です。」

麻薬取締部「了解しました」

上記のやりとりに10日くらい、かかる事もあります・・・・。

CBDの輸入はとにかく時間がかかります、はじめての輸入時には3~4か月くらいは覚悟しておきましょう。

では、2回目からの輸入はすぐに通関できるのか?という事ですが、これも怪しいです。

まったく同じ商品を輸入する場合にも1~2か月は待たされます、2回目だからといって簡略化されたりはしません。

あとこれは不思議なんですが、1回目とまったく同じ内容でも書類の修正を指摘されたりします。

担当者は毎回変わるので、匙加減で変わってくるという事です。

 

(関東信越厚生局麻薬取締部に付いて詳しく書くと、長くなるのでこの辺りにします。)

 

CBD輸入まとめ

① CBDの輸入には特別な資格は必要ありませんが、CBDの知識・通関業務の能力・英語力等が必要となり、決して簡単ではありません。

② CBDの個人輸入は税関でストップ(保留になる)する事があります、荷物がストップした場合、書類の提出を求められますが提出は困難なので少額ならあきらめましょう。

③ CBD輸入する場合、2か月以上待つ事も多々あります、はじめてCBD製品を輸入する場合、2~4か月ほど余裕をもって取り組みましょう。

④ CBDオイルやリキッド等を制作して販売したい!という方は輸入代行を検討しましょう!

 

CBDの輸入に関するステップ

簡単にまとめる予定でしたが、輸入に関する前置きが長くなりました、もっとサクッと行きましょう。

 

輸入に関する流れ

ここでは、CBDを輸入する為の手順をまとめます、全体像をイメージして全行程の。順を理解しよう!

step
1
輸入したいCBD製品を探す!

最初の工程は、あなたが輸入したいCBD製品を探す事だ、後述しますが許可申請以上の一番の最難関です((+_+))

step
2
書類を揃えて輸入許可を貰おう!

前述した関東信越厚生局麻薬取締部に書類を提出して、輸入の許可申請を行う。

step
3
許可がおりたらCBD製品を配送してもらう

配送はこのタイミングです、先に送って貰ったら無駄になる可能性があるので注意しよう!

step
4
通関によって荷物はストップします

CBDは通関によって高確率でストップします、勘違いしている人がいますが、厚生局麻薬取締部はあくまで書類上のチェックであり、通関を許可したわけではありません、

step
5
輸入申告を行う

配送会社によって変わりますが、「荷物がストップしています!」との連絡が配送会社より入ります、今回は一般的な郵便局での対応について説明します。

step
6
輸入申告書を作成

輸入申告手続きはめんどうなので代行しましょう、この場合だと日本郵便が代行会社となります、輸入代行料が6,000~9,300円くらい必要になります。

金額は輸入するCBD製品によって内容によって変化します、まずは通関に必要な書類(委任状・インボイス)を代行会社に送る

step
7
関係各所への法令確認と許可

CBD製品をどのように使用するかによって変化します、例えばグミを法人として販売する場合は食品衛生法で必要な手続きを踏んでいるか確認があります、該当しない場合であっても「該当しないという許可をもらう必要があります」

CBD製品の場合は、食品衛生法と薬事法が該当するので、各機関へ連絡して「このような製品を輸入したいのですが許可下さい」と言ってください、書類の提出を求める場合がほとんどです・・・・

step
8
通関が行われます

書類を無事に揃え、関係各所から許可がおりたらやっと関税局によって通関作業が行われます。

通関時に違法成分(THC等)がみつかった場合、トラブルが発生します、後述します。

step
9
商品が無事に到着

すべての障壁を乗り越えて、初めてCBDが届いたときは感動モノです。

 

手順の詳細説明

輸入の全体像は理解したと思います、これからは、重要なセッションの詳細な説明をしていきます。

 

step
1
輸入したいCBD製品を探す!

まず、自分が輸入したいCBD商品を探します、ここが一番重要な項目です。

なぜ重要なのか?と言うと、輸入に関する多くの書類は、相手側(海外事業者)が揃える必要があるからです。

例えばCBDアイソレートパウダーを輸入する場合、下記の書類を揃える必要があります。

  • 証明書・・・「大麻草の成熟した茎又は種子から抽出・製造された CBD 製品であること」を証明する内容の文書
  • 成分分析書・・・輸入しようとする CBD 製品の検査結果が記載された分析書
  • 写真・・・CBD の原材料及び製造工程の写真

①証明書

●証明書には、以下の内容が記載されていることが必要です。
・書類の作成日
・製造元の責任者の署名及び肩書き
・輸入しようとする CBD 製品の CBD が大麻草の成熟した茎又は種子から抽出・製造
されたものであること

②成分分析書

●成分分析書には、以下の内容が記載されていることが必要です。
・THC、CBD の分析結果
・分析日又は分析書作成日
・CBD 製品のロット番号等輸入する製品が特定できる番号
・分析機関の責任者又は分析実施者の署名及び肩書き
・分析方法及び検出限界値(LOD;Limit of Detection)

②製造工程の写真

<原材料>
・CBD の原材料として、大麻草の成熟した茎もしくは種のみを利用していること(大麻
草の葉、花穂、枝、根等を使用していないこと)を証明する写真が必要です。
・原材料の一部分を撮影した写真では、根や枝などが無いことを確認できないため、原
材料となる茎などの全体像がわかる写真が必要です。
<製造工程>
・一例として、大麻草の成熟した茎等を機器に入れている写真や大麻草の成熟した茎等
から抽出している写真等が挙げられます。
・あくまでも、CBD の原材料として大麻草の成熟した茎若しくは種以外が使われていな
いかを確認するためのものですので、上記に限定されるものではありません。
原材料及び製造工程の写真が鮮明でない場合には、確認ができない場合があります。

引用:厚生労働省 CBDオイル等、CBD製品の輸入を検討している方へ

 

まず、海外取引先のメーカーに上記のようなルールを守ってもらう必要があります、相手メーカーが日本への輸出経験がある場合はラッキーですが、はじめての場合だと大変です、だいたいのメーカーは連絡しても無視されます。

日本の厳しいルールを敬遠する海外メーカーは数多くいます、できれば輸入実績のあるメーカーがいいです。

どうしても、欲しいメーカーがある場合は熱心に交渉しましょう、きっとわかってくれるはずです・・・・、

余談ですが、私はCBDの品質に強いこだわりがあったので、メーカーを説得しにアメリカへ渡航しました。(そのメーカーもメールでの交渉では無視されました)

創業ストーリーでいきさつを書いていますので、興味のある人はどうぞ

サイバーリーフ【創業ストーリー】~大麻狂騒曲 日本編①~

「違法か合法かは問題ではありません、理由は1つ大麻だからですよ・・・」
2020年11月、取引先の数社から契約解除の連絡を受け会社はパニック状態だった。
契約解除の理由は、新規事業にCBD関連の製品を取り扱う事についての懸念という事だ。

続きを見る

 

step
2
書類を揃えて輸入許可を貰おう!

ステップ1ですべての書類が揃ったら、早速書類を提出しましょう!

ちょっとしたコツを教えます、いきなりすべての書類を完璧に揃えるのではなく、これぐらいで多分大丈夫だろうという感じで、8割程度の完成度で書類を提出しましょう。

必ずと言っていいほど修正や質問事項があります、そしてファーストコンタクト(はじめての書類提出)が一番待たされます、1~2か月後に連絡があります。

そこで指摘事項があれば修正して再提出しましょう!

提出した書類に問題がなければ、担当官から直接連絡が入ります(連絡先を伝えておきましょう)最終確認の電話です。

 

step
3
許可がおりたらCBD製品を配送してもらう!

許可が下りた段階で、原料の支払いを行い、配送をお願いしましょう。

メーカーには事前に許可がおりたらお金を払う旨を伝えておきます。

1つ注意事項です、提出した書類のバッチナンバーと同一のモノを送って貰うようにメーカーに確認しましょう!

CBD製品を送ったはいいが、提出した書類と届いた商品のバッチナンバーが違ったら大変な事になります。

どうなるかって?

どうなるんでしょうか?私はそのようなケースがないのでわかりません、再提出か再配送でしょうね、経験のある方は教えて下さい!

 

step
5
輸入申告を行う

送られてきた荷物が税関でストップします、郵便局等の配送業者から連絡がきます、あわてず対応しましょう。下記に流れを記載します。

①関係各所への許可(ステップ7で後述します)

②通関に必要な書類(委任状・インボイス等)を代行会社に提出。

③代行会社より品物の材質や用途の確認があります、終了すると代行会社が輸入申告書を作成して、税関へ申告

④税関の審査終了後、納付番号通知情報(税金と手数料)を支払い完了。

 

step
7
関係各所への法令確認と許可

CBDを輸入する場合、関係各所への許可と確認が必要となります、通関の為に確認が必要なので、教えて下さいと担当者に伝えましょう!

 

食品衛生法 ●×検疫所 食品監視課

CBD製品を輸入する場合、食品衛生法に基づいて許可が必要となります、CBDオイルを輸入したいのであれば、所定の検疫所に許可を貰う必要があります。

例えば、VAPEリキッドとして使うCBD原料を輸入する場合は、雑貨という分類になり、食品衛生法とは直接関係はありませんが、それを担当者に証明してもらう必要があります。

用途の詳細を説明して許可が下りたら、担当者の名前を控えておきましょう!

 

薬事法 近畿厚生局 医薬品・化粧品等

輸入されるCBD製品が薬事法に該当しないかを、確認する必要があります。

ほとんどのCBD製品は該当しません、担当官に輸入するCBD製品の詳細を説明しましょう、担当官が輸入しても問題ないと判断されればOKです。

担当者の名前を控えておきましょう!

 

各関係機関の担当者の名前を、代行会社へ伝えて、いよいよ通関が開始されます!

step
8
通関が行われます

通関の基本は抜き打ちチェックです、その為、調べられないケースも多々あります、特に個人用と思われる小さな荷物は見逃される事が多いです。

ただ、CBDパウダー等、少し怪しいモノは調べられる事が多いです。

今までの工程で書類を揃えているので、内容物に問題がなければすぐに通関します。

通関で違法成分が見つかった場合

CBD製品を輸入して問題が発生するケースは、違法成分が検出された場合です。

私自身は関税で止められた事がないので、知人のケースを例に説明していきます。

CBD製品を輸入し、書類や許可を貰っても最終障壁である通関でストップする場合があります、それは違法成分(THC)が検出された場合です。

送られてきた商品にTHCが入っている事は、故意でなくてもありうる事です。

大麻やヘンプ(THCが少ない種類)には品種にもよりますが、少なからずTHCが入っています。

日本向けに発送されるCBD製品は、THCを除去していますが、製品に完璧なモノはありません、除去が不十分だった部分をたまたま、通関時にチェックされる事だってあります。

問題はCBD製品に違法成分が入っていたらどうなるの?という事です。

大麻取締り法の規定によれば・・・・

〇 個人が輸入した場合、7年以下の懲役。

〇 営利目的の場合、10年以下の懲役、300万円以下の罰金となります。

結論からいいます「故意ではない場合、逮捕されるケースはありません」※逮捕されたらすみません

ただし、製品は「返送はされず、焼却処分となります」

違法成分が検出された場合、関税局から「違法成分が検出されたので焼却処分します」と通達されます、場合によっては事情を詳しく聞かれます。

どのような方法で、どれくらいの数量の違法成分が検出されたのかは原則教えてくれません、納得いかない場合は、直接関税局に連絡をしてみましょう、おそらく何も変わりません。

先ほど故意ではない場合、逮捕されませんと言いましたが、例えば故意でなくとも「THC成分80%の大麻リキッドを海外から輸入した」

この場合、故意とみなされる可能性が高いです、知らなかったじゃすまされない世界なので、きちんとした知識を持ってCBD製品は輸入しましょう。

もう1点、最近ではCBD業者が幅広い客から、受注を取りまとめて一括で輸入する手法が流行っています。

私の知る限りでは、現在はきちんとした業者が行っているのでトラブルはないと思いますが、

今後、リスクをよく理解していない業者や個人が、原料を取りまとめ大量発注し、税関で焼却処分され、海外メーカーにも保証されず(海外のメーカーが返送されない製品を再送してくれる保証はありません)客に返金もされない、なんて事件が起こりそうで少し不安です。

※ 税関で違法成分が見つかり焼却される事は結構あります。

あまりにロットが大きくなると業者も客もリスクが大きくなるので、そのあたりはうまくバランスを取りましょう。

 

CBDの輸入・税関についてまとめ

CBDの人気の影響でオイルや原料を個人で輸入している方も多くいます。

きちんとした知識もなくCBD製品を輸入するのは大変危険です、個人・法人問わず、今回の記事に書かれたような手順を踏む必要があります。

2022年以降、部位規制の撤廃があるかもしれませんが、輸入に関する大まかな流れは変化しないでしょう。

CBD製品自体が、始まって間もない製品なので情報もあまりありません、特に税関ではトラブルになるケースが多いので、今回なるべく詳細に解説しました。

 

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