今回は問い合わせも多い、テルペン希釈液とフルテルペンとは?について解説していきます!
CBD界隈にはフルテルペンやフルスペクトラム等、フル〇×が多く存在します、CBDリキッドでは「テルペン配合・フルテルペンリキッド」なんて言葉を見かけた事もあると思います。
フルテルペンを理解する為には、CBDリキッドの主成分を理解する必要があります!
目次:テルペン希釈液とフルテルペンとは?
- ① CBDリキッドの原料とフルテルペン
- ② フルテルペンとテルペン希釈液
- ③ フルテルペンリキッドの特徴
- ④ まとめ
CBDリキッドの原料とフルテルペン
フルテルペンリキッドを理解する為には、CBDリキッドの原料を知る必要があります。
CBDには大きく分けて3つの種類があります、①ジュースリキッド ②テルペンリキッド ③フルテルペンリキッド
それでは、個別のリキッドについて簡単に説明していきます!
ジュースリキッド
ジュースリキッドの主成分は「香料+ベースリキッド(PG又はVG)」です、主成分はPGとなります、プロピレングリコールと呼ばれ、食品や化粧品等多くの用途に使われています。
無味無臭なので香料の風味がそのままリキッドに反映され風味豊かな美味しいリキッドが作れます。
テルペンリキッド
テルペンリキッドの主成分は「テルペン(香料)+ベースリキッド(PG又はVG)」です、主成分はPGとなりますが、風味付けとしてテルペンが配合されています!
テルペンとは天然原料で作られた芳香成分です、テルペン自体に様々な効能や効果があり、CBDの効用・効果を高める力があると言われています!
フルテルペンリキッド
フルテルペンリキッドの主成分は「テルペン(香料)+テルペン(微香料)」です、主成分はテルペン(微香料)、風味付けとしてテルペン(香料)が配合されています!
100%テルペンで作られているので、CBDの効用・効能は限界まで高まります、CBDリキッドに高い効能を求めるならフルテルペンが最強となります!
フルテルペンとテルペン希釈液
先ほどのトピックでCBDリキッドの種類が理解できたと思います。
今度はテルペンオイル(香料)とテルペン希釈液(微香料)について説明していきます!!
その前に簡単にテルペンについて説明します。
テルペン(香料)
簡単に説明すると、テルペンとは植物や果物に含まれる成分の事で、独特の苦みや香りがあります。
もちろん、カンナビス(麻)にも多量のテルペンが配合され、各大麻品種の風味を決定づけています。
例えば、人気のOGクッシュは、レモンと草の絶妙なバランスが人気の理由です。
レモンのフレッシュな香りはリモネンというテルペンから香り、草の香りはαピネンから発せられます。
CBDリキッドで使用するテルペンはカンナビス配合とも呼ばれ、多くのテルペンを組み合わせる事で、品種の味を再現しています、これをプロファイルと呼びます。
テルペン希釈液
通常、CBDリキッドのベース液にはPGが使用されます、このベース液をテルペンにすると、フルテルペンリキッドが完成します!
テルペン希釈液とは、芳香成分の少ないテルペンを指します、CBDリキッド人気店のカメルイさんの所をはじめ、多くのフルテルペンリキッドには下記のような特徴があります。
★テルペン希釈液
・PGが含まれない
・VGが含まれない
・ココナッツオイルが含まれない
・PEGが含まれない
・ココヤシ・パーム油が含まれない
CBDリキッドに使われるベース液には、PGベース・テルペンベース・MCTオイルベースがあります、覚えておく必要があるのが、PGベースとテルペンベースです。
PGベースリキッド:無味無臭の有機化合物で、食料から化粧品に至るまで幅広い用途にしようされています、非常に安価で香料・テルペン・CBD等をよく溶解します
テルペン希釈液:主にCBD製品のベース液や溶解液として使用される微量の芳香成分のあるテルペン、非常に高価ですがテルペン・CBDをよく溶解させます。
注意喚起!
テルペン希釈液(フルテルペンリキッド)の前提条件として上げられるのが、PG・VG・MCT・ココナッツオイル・ココヤシ・パーム油が含まれていない天然原料のモノを指します。
PGとVGの混合物を希釈液と称して、高額で販売している業者もいるので注意が必要です、PGやVGの希釈液はベースリキッドと呼ばれるモノで安価に購入できます。
フルテルペンの特徴
テルペン希釈液をベースとした、いわゆるフルテルペンリキッドには色々と特徴があります、メリットとデメリットを解説していきます。
ココがメリット
テルペンリキッドのメリットとして、高い効用・効能が挙げられます!
CBDや他のカンナビノイド(CBG・CBN等)には色々な効用・効能がある事はご存じかと思います、しかし、このテルペン自体にはカンナビノイドと似たいような効能がある事がわかっています。
例えばカンナビス(麻)の主成分にミルセンと呼ばれるテルペン物質があります、この成分には、鎮静作用、筋肉弛緩作用、催眠作用、鎮痛作用、そして抗炎症作用があります。
CBD原料の効能にプラスしてテルペンの効能も入ります、そしてこの2つの原料を同時に摂取すると「アントラージュ効果」と呼ばれる作用が起こり、単純にプラスする以上の効能・効用が発生します。
詳しく知りたい方は下記のサイトへどうぞ
ココがダメ
テルペン希釈液は無味無臭ではありません、微量に香り、そして風味もあります。
PGベースで作る場合と、テルペン希釈液ベースでリキッドを作る場合では、同じテルペン(香料)でもまったく別物のリキッドとなります。
逆に言うと、PGベースであまり美味しくないと感じたテルペンが、希釈液ベースで作ると非常に美味しくなったりもします。
一番の特徴として、テルペン希釈液を使ってリキッドを作ると甘味が90%以上なくなります、その代わりに辛みや苦みが追加されます。
さらにもう1つデメリットとして、、基本的にはテルペンなので希釈液は非常に高額となります。
参考価格:サイバーリーフ
プロピレングリコール(PG)240ml:ml/0.3円
テルペン希釈液10ml:ml/680円
フルテルペンまとめ
フルテルペンリキッドはCBDとのアントラージュ(相乗効果)により高い効能と効果をもたらしますが、デメリットとして甘味や風味が減少し、辛みや苦みが追加されます、また原料価格が高くなります。
まとめ
CBD業界はまだ若い産業です、その為、誤った知識やネーミングが先行し、よりわかりにくくなっているように思えます。
テルペン希釈液も同様で、日本で取り扱っている企業はごくわずかです、本場アメリカにおいても業界の表記(ルール)に関して統一されておらず、専門家である私ですら混乱してしまいます。
今後もなるべく、正しい情報を伝えるように努力致しますので、よろしくお願い致します。
CBDテルペンリキッドの作成は下記の記事で詳しく解説していますので、よろしければご覧ください。
-
CBDリキッド/テルペン自作リキッドの作り方 |サイバーリーフ
本記事では、CBDリキッドの作り方を説明します、CBDリキッドにはいくつかの種類があります。
「ジュースリキッド・テルペンリキッド・フルテルペンリキッド(PG不使用)」と呼ばれる事もありますが、それぞれ特徴があります。
それも解説しながら初級編からテルペンを使用した販売レベルのプロ級に至るまで、なるべく丁寧に説明します。続きを見る